令和3年4月より田上診療所の3代目の院長に就任させていただきました。
私は南種子町島間出身の小児科医で、平成29年4月に種子島医療センター小児科部長として赴任し、郷里に戻り5年目にして田上診療所の院長という大任を仰せつかりましたが、種子島医療センターの小児科部長も兼務で従事させていただくことになりました。
当院は平成15年4月に中種子町の鎌田医院を引き継ぐ形で新規開設、初代院長は恒吉康男先生、2代目は竹野孝一郎先生が平成16年 4月から令和3年3月まで16年間にわたり、中種子町の確固たるかかりつけ医としての重責を果たしていただきました。心よりお礼申し上げます。
新院長の抱負としまして、「院内連携」「地域連携」「医療安全」「業務改善」の4本柱を掲げました。真新しい目標ではありませんが、田上診療所開設以来17年間の歴史を通して、これまで築いてこられた実績にさらに上乗せし、根を張った幹から枝葉を出して、さらに花を咲かせるように、未来永劫、次代にしっかりとバトンタッチできる繫ぎ役としての仕事ができればと考えています。
直近の課題といえば、少子化対策としての子育て支援の拠点作り、本院(種子島医療センター)との人的交流を含めた更なる連携強化、地域住民の要望に合わせた診療内容の拡充 (生活習慣病に特化した専門診療科の増設、リハビリなど)や老朽化した施設の新築移転の問題などに取り組んでいきたいと思います。
赤ちゃんから高齢者まで中種子町の地域医療の灯を絶やすことなく引き継いでいくことが私の使命と思っています。何卒よろしくお願い申し上げます。
田上診療所院長 岩元二郎
(第57号『へいじろう2021春』より抜粋)