中米の在ホンジュラス日本国大使館「ODAプロジェクト 草の根・人間の安全保障無償資金協力」業務の委嘱員として活躍されていた上村有希子さんが、この5月、当院のリハビリテーションセンターに入職されました。
上村さんは、作業療法士として日本の病院等に15年ほど勤めた後、JICAボランティアとして派遣された中華人民共和国、エルサルバトル共和国で作業療法士として従事してこられた異色の経歴の持ち主です。ホンジュラスではこれまでの経験を活かし、ODA(政府開発援助)のコンサルタントを2年間務め、ホンジュラスのほぼ全域を巡りながら校舎や保健所などの建設に携わってこられました。
しかし昨年、世界中に新型コロナウイルスが流行したことで日本への帰国を余儀なくされ、日本での活動の場として離島医療を選ばれたそうです。当センターには、ホームページを見て興味を持ち、WEBで面談を重ねてさらに興味が増し、初めて訪れる種子島で作業療法士として働くことを決めたといいます。
「まだあまり外出できていませんが、種子島には“しあわせの医療”を実現できる環境資源が備わっているように感じます。種子島医療センターのリハビリテーションには若いスタッフが多く、これからできることはたくさんあります。私は作業療法士として経験年数がありますので、今までの経験を活かしてみなさんのサポートができたらいいなと思っています。」
世界屈指の犯罪国と言われ、貧困率の高いエルサルバトルやホンジュラスで、何もないところから医療環境を整えてきた上村さんには、私達には気づかない宝物が見えるのかもしれません。今後の活躍に大いに期待したいところです。
上村さんの趣味は旅行とズンバ(Zumba)。ズンバとは、ラテン系の音楽に合わせて体を動かすフィットネスのこと。上村さんを見かけたら、ぜひ声をかけてみてください。きっと、元気と勇気を分けてもらえるはずです。
上村 有希子 KAMIMURA YUKIKO 出身地/奈良県奈良市 趣味・特技/旅行、Zumba 初心にかえって頑張ります。よろしくお願いします。 |