6月5日にライフ・プランニング・センター主催の「がんのリハビリテーション研修」の研修会がオンラインで実施されました。がんのリハビリテーション研修は、がんのリハビリテーションを実施するために必須であり、履修修了した者のみ実際の患者様へのリハビリテーション介入が可能となります。
この研修を受講するにあたり、がんのリハビリテーションに関する事前学習としてeラーニングで約11時間の講義を受講した後に、オンラインでのグループワークが行われました。このグループワークでは、問題点の抽出やその解決方法の検討に加えて、模擬カンファレンス、ディスカッションを行うことでがんリハビリテーションの理解を深め、臨床場面での実践につなげることを目指す内容となっております。
当院ではこれまで5チーム(総勢20名)がこの研修に参加しており、更に医師1名、看護師1名、理学療法士1名、作業療法士1名、言語聴覚士2名が修了することができました。今までは言語聴覚士の研修修了者がいませんでしたが、今回2名の言語聴覚士が研修修了となり言語聴覚士によるがんのリハビリテーションを開始することができるようになりました。これにより、がんによって生じる嚥下障害やコミュニケーション障害においても、専門職種による治療介入ができるようになりました。
当センターは地域がん診療病院であり、今後も種子島におけるがん治療のひとつとして、より質の高いがんのリハビリテーションを提供できるようにしていきたいと思います。