集団災害救急事故訓練が行われました

 

10月24日(木)、西之表市で大規模な集団災害救急事故訓練が行われました。

走行中の高速船が熊毛沖で浮遊物と衝突して運航できなくなり、船内で多数の負傷者が出たことを想定した訓練には、熊毛地区消防組合や医師会などから200人ほどが参加し、種子島医療センターDMATも参加しました。

 

夕方5時、高速船から通報を受けた海上保安庁から各関係機関に情報を伝達、応援要請を行うことから訓練はスタート。通報を受けて港で待機していた海上保安庁機動救難士、消防職員(救命士)が船内に乗り込み、1次トリアージの方法を確認しました。ちなみにトリアージとは、災害などで負傷者のけがの緊急性や重症度を迅速に判定し、治療の優先順位を決定して搬入・治療などを行うことです。

 

続いて事故した高速船が港に着岸後に、搬送訓練が開始され、高速船待合室に設置された応急救護所では、DMATの医師や看護師、救急救命士、保健師らが協力して負傷者に2次トリアージと応急処置の方法を確認し救急車で医療機関へ傷病者を搬送。午後8時半、情報伝達からトリアージ、応急手当、搬送、報道対応まで本番さながらの緊張感の中、訓練は終了しました。

 

関係各所の方々の協力と地道な訓練のおかげで、安心して暮らすことができていることを痛感した一日となりました。みなさま、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。