〈概要特色〉
本来、痛みは身体の異常事態を知らせる大切な役割を持っていますが、痛みが長く続くと、より強い痛みや新たな痛みが加わります。そのため、治療や手術が行えなかったり、疾患部位の器質的な異常や機能低下を引き起こしたりするだけでなく、精神的なダメージも大きく、生活の質(QOL)を低下させることにつながります。
当科は鹿児島大学麻酔科(ペインクリニック)と提携し、第2、4月曜日に予約制によるペインクリニック外来を行っております。主に高齢者の慢性痛を中心に、それぞれの痛みの原因を診断し、内服、神経ブロック、各種注射で痛みの緩和・消失を図るなどのコントロールをする、専門的な疼痛ケアを行い、痛み苦しむ患者さんのQOLを向上させることを目的としています。
また、帯状疱疹後神経痛など神経障害、がんによる疼痛など、治療が難しい痛みについては、看護師、薬剤師、理学・作業療法士などの多職種と連携し、身体的な痛みだけでなく精神的なつらさにも配慮しながら最適な治療を進めてまいります。
〈主な対象疾患〉
頭痛、片頭痛発作、急性腰痛症(ぎっくり腰)、帯状疱疹、三叉神経痛、肩関節周囲炎、筋・筋膜性疼痛、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、帯状疱疹後神経痛、複合性局所疼痛症候群、術後の痛みなど