AYA世代という言葉をご存じでしょうか。
15歳から39歳の思春期・若年成人(Adolescent and Young Adult)の世代を指し、進学・就職・結婚といった重要なライフイベントが続く時期に当たります。
この世代ががんと診断されると、大切な時期に長期入院や通院を余儀なくされ、成長過程に支障をきたし、その後の人生でさまざまな困難にさらされることが少なくありません。にもかかわらず、AYA世代のがんは多様で希少なものが多いことから十分な支援が行われていないのが現状です。
AYA世代がんの支援の輪を広げようと、昨年3月に「AYA week 2021」という社会啓発を目的とした全国的な運動が開催されました。昨年に引き続き、AYA世代の〝がん〟のことを「知ろう、一緒に。」を合言葉に、今年も3月5日(土)~3月13日(日)の1週間、「AYA week 2022」が開催されます。
種子島医療センターも昨年に続いて、九州がんセンターの呼びかけに賛同し、「AYA世代がん患者さんへの応援フラッグ」作成に参加。ホームページでAYA世代がん患者さんの情報を掲載するなど、この活動を応援しています。
「AYA week 2022」では、「若い世代とがん」の今を伝え、がんを正しく理解し、役立ててもらうための講演会や、全国の仲間がつながる交流会など、多くの人々が「つながる」、「楽しむ」、「学ぶ」ためのさまざまなイベントが全国で開催されます。
イベントなどの詳細は「AYA week 2022」公式ホームページに掲載されています。患者さんやご家族はもちろん、医療従事者だけでなく、職業も年齢も性別も関係なく誰でも参加できます。気になるイベントをチェックして、ぜひご参加ください。