〈概要特色〉
脳神経内科は脳や脊髄、末梢神経、筋肉といった脳神経系の病気に対して内科的治療を行う診療科です。精神科や心療内科とは異なり、これらの臓器に病気が起こって体が不自由になる疾患を専門に扱います。
しびれ、物忘れ、ふるえ、身体の動きが悪い、身体が傾く、力が入らないといった神経の異常を始め、パーキンソン病をはじめとした変性疾患、重症筋無力症などの神経接合部疾患、多発性硬化症などの神経免疫疾患、てんかんや本態性振戦を代表とした機能性疾患を中心に診療しています。
当科では、鹿児島大学脳・神経センター脳神経内科と提携し、毎週火曜日に予約制による外来診療を行っています。神経伝導検査・針筋電図、神経機能画像検査については、鹿児島大学病院をはじめとした鹿児島市内の病院と連携を図りながら実施し、入院が必要な場合は、当センターの内科・総合内科と協力しながら診療に当たっており、島内でも最適な検査、治療を受けられる体制を整えています。
〈主な対象疾患〉
パーキンソン病などの変性疾患、炎症性・自己免疫性疾患(重症筋無力症、HTLV-1 関連脊髄症<HAM>、多発性硬化症、 慢性炎症性脱髄性多発神経炎<CIDP>、神経サルコイドーシス、多発筋炎、神経ベーチェット病)、神経変性疾患(脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症<ALS>、シャルコー・マリー・トゥース病<CMT>)、ミトコンドリア病、てんかん、不随意運動など