手術などの処置を必要とする外傷や救急~急性期の疾患を中心に、一般外科、消化器外科、肝胆膵外科、甲状腺・乳腺外科、腫瘍外科の診療を常勤医で行っております。救急も担当し、24時間365日体制で緊急手術に対応しています。
当センターは「地域がん診療病院」として熊毛地区におけるがん治療、予防検診等の支援を行っており、がんの手術件数も年々増えています。がんの種類は、5大がん(胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、肝臓がん)をはじめ、食道がん、前立腺がん、脳腫瘍、白血病など多岐にわたり、手術療法だけでは対応できないケースもあり、当科では手術と併用して「化学療法」を行っています。術後補助化学療法はもとより治療効果を上げるための術前化学療法を導入し、切除不能な進行癌でも切除可能となるケースが増え、大きな治療効果を上げています。
さらに「外来化学療法室」を設置するなど、外来化学療法にも積極的に取り組んでいます。「化学療法委員会」や毎朝行う「外来化学療法カンファレンス」において院外のスタッフとも連携をとり、多臓器にわたる化学療法にも対応できるよう整備しているほか、治療等による患者さんの痛みや苦しみをサポートする「緩和医療」にも力を入れ、各科、各病棟を横断的にカバーできる緩和ケアチーム体制を整えています。
放射線治療については鹿児島市内の病院と連携して行い、手術では低侵襲の鏡視下手術を導入し、80歳を超える高齢者も安心して手術を行えるようになりました。当センターでは、ほとんどのがん治療・手術を島内で受けられる体制を整備しており、島外からの紹介が多いのも特徴です。
消化器の悪性腫瘍、鼠径ヘルニア、胆石症、急性中耳炎、胃潰瘍穿孔等の良性疾患、痔核等の肛門疾患、甲状腺や乳腺といった専門的知識を要する疾患、腹部、胸部、頭頸部の外傷、腸閉塞などの腹部救急疾患、マムシ咬傷など
従来の開腹手術と比較して手術侵襲が少なく、創の小さい鏡視下手術を標準的に導入。すでに急性虫垂炎や胆石症、各臓器における早期癌の標準術式となっていますが、鼠径ヘルニアや胃潰瘍穿孔、進行消化器癌へ腹腔鏡下手術の適応が拡大してきています。そのため、高齢者にも積極的に治療を行えるようになりました。
2015年度 | 183例 |
2016年度 | 153例 |
2017年度 | 152例 |
2018年度 | 99例 |
2019年度 | 140例 |
2020年度 | 165例 |
2021年度 | 140例 |
2022年度 | 149例 |
2023年度 | 181例 |