種子島医療センターでは、スタッフが合同で学ぶ勉強会が行われます。
1月11日(火)は、リハビリテーション室早川部長の提案で、医師、看護師、リハビリテーションスタッフを対象にインターネット生ライブによる「日本離床学会特別出張勉強会」が開かれました。
離床は急性期だけでなく、回復期や在宅に至るまで寝たきりを予防し、回復を早める方法として知られており、勉強会を依頼した日本離床学会は、「ねたきりゼロ」を目指して離床に関する情報発信・教育活動・研究活動を行う、世界最大規模の離床の学術団体です。
今回は日本離床学会の黒田智也先生に、「離床がグングン進む検査・データの読み方」について講義していただきました。
褥瘡だけでなく、起立性低血圧、肺炎、イレウスといった寝たきりによるデコンディショニング(身体調節機能の異常)や長期の臥床が身体に与える悪影響などの離床基礎知識から、エビデンスに基づいた離床の新常識、離床の際のリスクを判断する呼吸・循環パラメータや血液生化学データの見極め方のほか、世界のアイデアを詰め込んだ離床の進め方や看護とリハビリ連携のポイントといった、現場ですぐに役立つ最新情報が盛りだくさんの1時間でした。
また、会場は大会議室、リハビリテーション室、わらび苑の他に、自宅からも参加でき、講義中にはチャットによる質問やコメント、終了後にも多くのスタッフから質問が飛ぶなど、活気を帯びた勉強会となりました。
ここ数年、コロナ禍で院外の研修や勉強会への参加ができなくなりましたが、インターネットでも豊かな学びを得られると実感しました。このような貴重な機会を提供してくださった日本離床学会 黒田先生に心より感謝いたします。