左から濱添さん、門脇さん、小早川さん

終末期ケア専門士とは、人生の最期を迎える方に寄り添い、身体的・精神的苦痛を緩和しながらその人らしい生活ができるように支える役割を担う終末期ケアのスペシャリストに与えられる資格。

現在の終末期ケアは医療中心に行われていますが、個人によって必要なケアが異なり、答えを明確に出せない問題も多いのが実情です。しかし、エビデンスに基づいたケアができれば、終末期ケアの課題を解決する手立ても増え、患者さんやご家族が残された時間を豊かに過ごせるように支えることができます。それこそが、終末期ケア専門士の役割です。

今回、終末期ケア専門士認定試験に合格し、終末期ケアのスペシャリストとなったのは、次の４名です。合格おめでとうございます。皆さんからコメントをいただきましたので紹介します。

皆さんのますますの活躍を心から応援しています。

濱添 信人 作業療法士・副室長

終末期ケア専門士の資格にチャレンジすることで、リハビリテーション以外の知識や技術を学ぶことができ、あらゆる視点から患者さんと関われるようになったと実感しています。医師や看護師との連携では、治療や看護、ケアについても話す機会が増え、提供するリハビリテーション支援の幅が広がったと思います。さらに上の終末期ケア上級専門士を目指してがんばります。

川原 理栄子　作業療法士・主任

コロナ禍を通して「どの様にしたら、患者様だけでなくご家族も一緒に楽しく生活できるか」を考えるようになりました。終末期ケア専門士の役割は作業療法士に通じるものも多く、「その方らしい生活・人生を送る」手助けができるのではないかと思い資格を取得しました。島民の皆様が最期まで住み慣れた種子島での生活を楽しく、幸せに送れるようにお手伝いできればと思っています。

門脇淳一　理学療法士

終末期ケア専門士の資格を取得したことで、患者さんやご家族にとって何が一番良いのか、どうすれば最期までその人らしく生活できるのかということをより考えるようになりました。人生の最期を迎える時、ご本人や周りの方々が少しでも満足して迎えられるように理学療法士として支援していきたいと思います。患者さんやご家族が安心して相談できる相手になれたら幸いです。

小早川 葵　理学療法士

心疾患終末期の患者様を担当させていただき、何もできない自分に後悔した経験からこの資格を取ることを決めました。これからも「最期こそは」、「最期だけは」という気持ちを忘れず、誰とどのように過ごすのが幸せかを優先し、最良の方法を一緒に見つけます。患者様、家族様の「最期」をかけがえのないものにできるよう、さらに終末期ケア上級専門士の資格取得を目指しますので、ぜひ私たちを頼ってください。