3月朝礼講話 混沌たる世界 ― 始まりか、終わりか ―

 

パンデミック、軍事侵攻、サイバー攻撃、テロ国家。現実の世界を表すキーワードである。なぜ? どうして? 諸説飛び交うSNSに翻弄される世界の人々。私たちにとって確かなことは「対岸の火事」ではないと銘記することである。

 

さて、3月になり春の到来が近づいているが、上記の如く暗い話ばかりだ。ウクライナの人々にとっては生死を分ける日常が続いている。つい1ヶ月前には想像できなかったことが突然起こる。まるで東日本大震災のように何事も無い日常から非日常へ突き落とされる。種子島はどうだろうか。南海トラフの大地震でも無い限り、災害には無縁な日常なのだが・・・。

 

それでも世界の不安定なうねりによる影響は、日本そして種子島へ到達するだろう。看護師不足が言われ始めてから久しいが、地方の医療機関の看護師をはじめとする人手不足は深刻になってきている。そもそも、人口減少とそれに続く医療従事者の減少は想定されたことである。そこにパンデミックや政情不安が加わることで人の流れが大きく変わる。今、種子島医療を担う本院のスタッフ減少が現実になってきた。このまま放置すれば早晩、病院機能の縮小を迫られるだろう。そう、種子島医療の最後の砦の御旗を降ろす時が来るかも知れない。

 

混沌とした世界、不条理な世界、そして暗鬱な社会。

私たちは今こそ変わらなければならない。

 

1.意識を変えよう! 発想転換、視点を変える

2.成果を生み出す人材の育成と活用!

3.人事配置と医療戦略の立案を誤るな!

4.ホームページを重視せよ!

5.捨てられない広報誌を作ろう!

 

私たちに出来ることを恐れること無く始めよう。

 

 

 

病院長 髙尾 尊身