1月朝礼講話―細心かつ大胆に―

 

明けましておめでとうございます。 正月休みを家族と過ごした方、当直、救急外来、夜勤、日勤と仕事で忙しかった方、本当にご苦労様でした。今日から新たな気持ちで頑張っていきましょう。

 

さて、今年は田上病院にとって、大変重要な節目の年になりそうです。 私どもは、種子島医療センターとしてここ種子島の医療の中核を担っていくことになります。一方、地域医療介護総合確保法に基づいて、医療事故調査制度や看護師特定行為研修、地域包括ケアシステムの構築など様々な制度改革が始まっています。日本の医療改革です。また、消費税が8%になって以降、医療環境は大変厳しくなっています。この4月には10%が予定されてます。この様な時期に、地域医療を担う私どもはどう行動すれば良いのか大変迷うところです。

 

私の好きな人物の一人に、明治維新を前へ進めたキーパーソンとして勝海舟がいます。坂本龍馬や西郷隆盛に明治維新での重要な役割を与えた人物と言っていいでしょう。彼が良く使っていた言葉に、「何でも大胆にかからねばならぬ」という名言(迷言)があります。 事を成すには、「細心な計画は必要ですが、さらに大胆さが大切だ」ということです。

 

私が思うに、田上病院は必要に迫られ、あるいは島民の需要に貢献するために、かなり大胆に病院の拡張を進めてきたのではないかと思います。どちらかと言えば、細心さは無かったのではないか、それでも病院は発展してきました。しかし、これからの時代は計画性が大切で、長中期目標も必要です。

 

明治維新とまではいきませんが、今年は、さらに質の高い医療を行う病院を目指して、「細心かつ大胆に」種子島の医療改善を目標に頑張りたいと思います。皆様の御協力をよろしくお願いいたします。

 

髙尾 尊身