12月朝礼講話 私たちは時代の変化にチャレンジしているか?

 

『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。

唯一生き残ることができるのは、変化に最もよく適応した者である。』 

チャールズ・ダーウィンの言葉より

 

新型コロナウイルスは3年間にわたり変異を繰り返すことで、人類との戦いをドローに持ち込み、人類との共生を果たしそうである。それはウイルスが生き残りをかけ人類に適応するための変化の軌跡なのだ。

 

FIFAワールドカップカタール大会一次リーグの大番狂わせは世界を驚かせた。日本が優勝4回を誇るドイツ、さらに強豪スペイン相手に2:1の逆転勝利をやってのけ、一次リーグの1位通過を果たした。一方、コスタリカ戦では絶対有利と思われていた日本が敗れた。勝負は時の運とは言うが、戦う相手への対応、戦術の変化、何よりもチャレンジ魂が大切なことを教えてくれた。

 

さて、時代の変化に適応出来ない病院は必ず淘汰される。適応するために不可欠な条件は、患者・家族に最良・安全な医療を提供することであり、そのためには病院経営が安定している必要がある。今こそ、私たちは良質な医療を提供する病院運営にチャレンジしよう。

 

その戦略は

①プロフェッショナルとしての専門的知識およびスキルを備える。

②患者に共感できる想像力を持ち、患者の立場を尊重し精神的な支えとなる。

③患者および同僚との信頼関係を構築するために、常にコミュニケーションを大切にし、十分な意思疎通を図る。

 

その上で、役職にある職員は4つの行動指針を厳守しよう。

1.職場環境・業務を絵や動きとしてイメージできるようスタッフを導く。

2.新しい業務について、スタッフ間の折り合いをつけ、合意を確認する。

3.スタッフがお互いに納得できるよう課題の改善策を見出す。

4.スタッフが肯定的に業務に取り組めるよう支援する。

 

時代の変化に恐れずチャレンジする私たちが、病院の存続と発展の未来を拓く。

 

病院長 髙尾 尊身