10月朝礼講話—ラグビーWCで日本チームが教えてくれたこと—

 

秋の種子島らしさを堪能できる季節となりました。今回、種子島に来られた先生方はその素晴らしさを十分に味わって頂きたいと思います。

 

さて、日本中にラグビー熱が高まっています。
現在、ワールドカップ(WC)が行われていますが、日本代表が想定外の大活躍で3連勝しました。
にわかフアンの私でさえ日本ラグビーが突然強くなった理由は何だろうと不思議に思っていましたが、なるほどと合点がいきました。
日本チームはいわゆる多国籍軍団で、幾つかの国々からの選手の集まりなのです。
個人の能力が高いことは言うまでもありませんが、ラグビーは団体戦であり戦術を有効に活用するためにはコミュニケーション能力が重要です。

 

興味深いことに、世界の強豪国の代表チームはほとんどが多国籍軍団だそうです。
この事実は国籍あるいは出身国が多様性に富むチームほど団結力が強いことが示唆されます。
日本出身者だけのチームを目指していた日本が方向転換してようやくその仲間入りを果たした訳です。

 

ところで、種子島医療センターはどうでしょうか。本院の職員の半分は島外出身者です。
つまり、出身地の多様性が団結力やお互いの絆を生み出しているのではないでしょうか。
それがこの病院の最大の強みだと考えています。

 

種子島で育まれたコミュニケーション能力を離島医療に大いに発揮して頂きたいと思います。

 

 

病院長 髙尾 尊身