平成最後の1ヵ月となりました。そして、新元号が「令和」となり、5月から令和元年が始まります。この様な時代の節目に、ここ種子島医療センターで新入職員、新しく交代された常勤医をはじめとする皆さんと伴に朝礼に臨むことは、私自身もリニューアルされたかのような新鮮な気持ちで心がウキウキしています。
さて、私たちはこの種子島の医療を担うために集まってきた集団です。何か不思議な気がしませんか。なぜ、離島医療のためにこんなに集まったのだろう・・・と。私にはこう思えるのです。私たちの意識の中に離島医療そして高齢者医療を学ぶことが、日本の近未来の医療に役立つのではないか。すなわち、種子島は始まりの場所であり、かつゴール(達成)の場所でもある。「すごろく」に例えれば、ふり出しであって上がりでもある。そのようなやりがいのある場所のような気がするのです。
種子島は飽きることのない島です。外から来た人にとって、住んでいる人たちが寛容な心で受け入れてくれることは勿論ですが、文化、自然、食べ物など魅力に溢れている島なのです。種子島医療もそうです。やりがいがあるのか無いのかは、やってみないとわからない。でも、私たちが本当に好きなことができて「ああ、幸せだな」と思える時、あなたはキラキラ輝いています。
あなたが存在することで、患者さんや職場の人たちをちょっとウキウキさせることができる。そういう機会がこの病院で沢山訪れます。新入職員の人たちにとって、人生を旅にたとえるとしたら、「今日から最高の旅が始まる」だと思います。
新元号となる今年度もよろしくお願いします。
病院長 髙尾 尊身