島内完結の医療を支えるために
離島には医療資源が少なく、提供できる医療が限られています。そのため、住民が十分な医療を受けるには島外に出向く必要がありました。
だれもが当たり前に受けられる格差のない医療を、ここ種子島で受けられるよう、種子島医療センターは、ほとんどの診療科を設置。
種子島でのしあわせな暮らしを守る「島内完結の医療」を目指し、質の高い高度な医療に取り組んでいます。
だれもが当たり前に受けられる格差のない医療を、ここ種子島で受けられるよう、種子島医療センターは、ほとんどの診療科を設置。
種子島でのしあわせな暮らしを守る「島内完結の医療」を目指し、質の高い高度な医療に取り組んでいます。
内科、外科の共同体制で医療を提供
種子島医療センターが目指す質の高い高度な医療とは、患者さんに寄り添う全人的な医療です。そこで私たちは、プライマリ・ケアを導入し、さらに内科と外科の垣根をなくし協働することで、円滑で正確な診察、検査、診断、治療を行う体制を整えています。また、他職種とも密に連携を取り、外来から入院まで患者さんが安心して受けられる医療を提供しています。
〈診療科目〉
26の診療科目を備え、より質の高い医療を提供するため、それぞれの診療科、診察サポート部門と密に連携を取りながらチーム医療を行っています。
内科・総合診療科
循環器内科
消化器内科
脳神経内科
心療内科
呼吸器内科
血液内科
糖尿病内科
肝臓内科
腎臓内科
整形外科
消化器外科
肝胆膵科
甲状腺・乳線外科
脳神経外科
小児科
眼科
麻酔科
リハビリテーション科
耳鼻咽喉科
皮膚科
泌尿器科
放射線科
リウマチ科
〈診療サポート部門〉
9つの診療サポート部門が連携し支え合いながら、質の高い離島医療を守っています。
看護部
薬剤室
臨床工学室
中央検査室
画像診断室(放射線室)
リハビリテーションセンター
栄養管理室
地域医療連携室
事務室
新しい離島医療を目指し、高度医療を推進
島内ですべての医療を可能にする高度医療を積極的に導入しています。
例えば腹腔鏡下手術など、患者さんの負担が少ない低侵襲治療を取り入れ、地域がん診療病院として内視鏡検査やCT検査等によるがんの早期発見に努めるほか、新しいがん化学療法や緩和ケアに取り組み、離島医療の理想モデルとなる体制づくりを進めています。
例えば腹腔鏡下手術など、患者さんの負担が少ない低侵襲治療を取り入れ、地域がん診療病院として内視鏡検査やCT検査等によるがんの早期発見に努めるほか、新しいがん化学療法や緩和ケアに取り組み、離島医療の理想モデルとなる体制づくりを進めています。
大学病院等との連携で、質の高い万全な診療体制づくり
島外の医療機関と連携を取り、質の高い万全な診療体制を整えています。
なかでも鹿児島大学病院との強固な医療連携により、脳神経外科をはじめとする高度な医療、呼吸器科、皮膚科、泌尿器科といった専門外来など診療科の充実を図り、鹿児島市の医療機関に劣らない質の高い医療を受けられます。さらに各種研究や研修も行っており、最先端の医療技術の導入と技術向上にも取り組んでいます。
なかでも鹿児島大学病院との強固な医療連携により、脳神経外科をはじめとする高度な医療、呼吸器科、皮膚科、泌尿器科といった専門外来など診療科の充実を図り、鹿児島市の医療機関に劣らない質の高い医療を受けられます。さらに各種研究や研修も行っており、最先端の医療技術の導入と技術向上にも取り組んでいます。
高度医療を支える最新機器、システムを導入
島内で迅速かつ高度な医療を提供するには最新の設備も欠かせません。
最新型のCT(320列)、MRI(1.5テスラ)、血液造影装置、超音波画像診装置、全自動生化学検査機器などを揃え、的確でスピーディな診断を行っています。また、平成16年に電子カルテを導入するなど、最新システムも積極的に取り入れ、新型コロナウイルス感染症対策については、いち早く唾液によるPCR検査を導入。鹿児島大学で新規開発されたPCR検査機器を使用しています。
最新型のCT(320列)、MRI(1.5テスラ)、血液造影装置、超音波画像診装置、全自動生化学検査機器などを揃え、的確でスピーディな診断を行っています。また、平成16年に電子カルテを導入するなど、最新システムも積極的に取り入れ、新型コロナウイルス感染症対策については、いち早く唾液によるPCR検査を導入。鹿児島大学で新規開発されたPCR検査機器を使用しています。
320列CT「Aquilion ONE」
世界一広範囲の撮影が可能な320列面検出器を搭載した最新鋭CT装置。従来のマルチスライスCT装置に比べ、心臓血管の診断まで身体の内部をより精密に短時間で検査でき、造影剤の使用量や放射線被ばくも大幅に軽減されました。
例えば、「心臓カテーテル検査」には入院が必要で、検査に30分ほどかかりますが、Aquilion ONEでは入院の必要はなく、検査時間は最短0.35秒と、患者さんへの負担が飛躍的に軽減されます。
例えば、「心臓カテーテル検査」には入院が必要で、検査に30分ほどかかりますが、Aquilion ONEでは入院の必要はなく、検査時間は最短0.35秒と、患者さんへの負担が飛躍的に軽減されます。
〈特徴〉
- 心臓がすっぽり入る16cmの撮影範囲を0.5mmの細かさで1回転わずか0.35秒で撮像(検査)が可能。
- 撮影時間が短縮されるため、造影剤の使用量を軽減。心臓検査では今までの64列マルチスライスCTに比べ、1/4程度まで軽減が可能。
・心臓のような動きの早い臓器も正確に検査可能。
・血液の流れを正確に捉えることができる。
・被ばくや体に注入する造影剤を大幅に削減。 - 撮影時間が短縮されるため、造影剤の使用量を低減。心臓検査では今までの64列マルチスライスCTに比べ、1/4程度まで低減が可能。
- 16cmの撮影範囲を何度も繰り返し撮影することで、臓器全体の機能診断も可能。
次のような検査が可能です。
1.5テスラMRI
MRIは磁場と電波を使って様々な角度から体の断面を細かく撮影するため、レントゲンやCTとは異なり、造影剤の使用も被ばくの心配もなく、身体に負担の少ない低侵襲で安全な検査が可能です。
当センターで使用する1.5テスラMRI装置は高性能を誇り、従来に比べて検査空間が広く、騒音も大幅に軽減され、検査時間も短くなっただけでなく、検査領域も頭頚部領域、脊椎・脊髄領域、四肢関節領域の他、腹部、消化器、血管まで、全身において広い有用性を発揮しています。
当センターで使用する1.5テスラMRI装置は高性能を誇り、従来に比べて検査空間が広く、騒音も大幅に軽減され、検査時間も短くなっただけでなく、検査領域も頭頚部領域、脊椎・脊髄領域、四肢関節領域の他、腹部、消化器、血管まで、全身において広い有用性を発揮しています。
最新の内視鏡システム
咽頭、食道、胃、十二指腸、大腸などを直接観察できる内視鏡(ビデオスコープ)は、病気の早期発見、早期治療にかかせない医療機器です。当センターでは、オリンパス製「EVIS LUCERA ELITE」、富士フイルム製「LASEREO7000」など、各社フラッグシップモデルの内視鏡システムを採用し、患者さんの負担が少なく、高画質で精度の高い内視鏡検査を行っています。
オリンパス
最新鋭内視鏡システム「EVIS LUCERA ELITE」CV-290・ CLV-290SL
上部消化管ビデオスコープ「GIF-H290Z」
下部消化管ビデオスコープ「PCF-H290I」、「PCF-H290ZI」
特殊な光により微細な毛細血管や粘膜の表面をリアルに再現する、オリンパス社が独自に開発したNBI(狭帯域光観察)技術を搭載するハイビジョン対応の内視鏡システム。通常の観察に加え、がんなどの微小病変の早期発見、診断に有用とされています。
富士フイルム
最新鋭レーザー内視鏡システム「LASEREO7000」
上部消化管用レーザー光源専用スコープ「EG-L580NW7」、「EG-L600ZW7」
レーザー光源による狭帯域光観察(BLI)や特殊光色彩協調(LCI)など複数の機能を使い分け、血管や粘膜の表面構造、炎症診断など、高精度で多彩な観察が可能な内視鏡システム。微小病変のスクリーニング診断や病変部の早期発見にも有効です。
第1種高気圧酸素治療装置
当センターでは高気圧酸素治療を行っており、治療は担当医の指示の下、臨床工学技士が行っております。
高気圧酸素治療とは、高気圧下で純酸素を吸入する治療のことです。高い圧力をかけることで直接血液中に酸素が溶けるため、血液中の酸素量を増やすことができ、末梢血管や毛細血管といった細い血管まで酸素が運ばれ手足の先端まで行き渡ることで、あらゆる低酸素状態の改善を図ります。
治療中はスタッフが付き添います。タンク内でも会話ができ、テレビもご覧になれるので、リラックスした状態で治療が行えます。
高気圧酸素治療とは、高気圧下で純酸素を吸入する治療のことです。高い圧力をかけることで直接血液中に酸素が溶けるため、血液中の酸素量を増やすことができ、末梢血管や毛細血管といった細い血管まで酸素が運ばれ手足の先端まで行き渡ることで、あらゆる低酸素状態の改善を図ります。
治療中はスタッフが付き添います。タンク内でも会話ができ、テレビもご覧になれるので、リラックスした状態で治療が行えます。
〈高気圧酸素治療の適応〉
- 減圧症または空気塞栓
- 急性一酸化炭素中毒、その他のガス中毒(間歇型を含む)
- 重症軟部組織感染症(ガス壊死、壊死性筋膜炎)、または頭蓋内膿瘍
- 急性末梢血管障害
①重症の熱傷または凍傷
②広汎挫傷または中程度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害
③コンパーメント症候群または圧挫症候群 - 脳梗塞
- 重症頭部外傷後、もしくは開頭術後の意識障害または脳浮腫
- 重症の低酸素脳症
- 腸閉塞
- 網膜動脈閉塞症
- 突発性難聴
- 放射線または抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
- 難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
- 皮膚移植
- 脊髄神経疾患
- 骨髄炎または放射線障害
- スモン
このほか、血液造影装置、超音波画像診装置、全自動生化学検査機器などの最新の設備を揃えています。