種子島医療センター

所属プロテニスプレーヤー姫野ナル選手インタビュー

世界ランキングを獲得するため、病気も力に変えて進みます。

 

 

種子島医療センター所属のプロテニスプレーヤー姫野ナルさんが、2025年2月1日(土)、毎年恒例となっている故郷種子島でのテニスイベントを開催し、1年ぶりに当院を訪れました。

 

姫野さんは、難病指定されている下垂体性成長ホルモン分泌亢進症を2022年に発症、さらに脳腫瘍摘出という大手術も経験し、翌年には下垂体前葉機能低下症を発症。現在も薬で調整しながら大会に出場し、2024年はJTA公認大会「FUTURE STARS OPEN 2024」(J1-7・埼玉県川口市グリーンテニスプラザ)で女子ダブルスベスト4進出を果たし、発病前の結果を上回る成績を残しました。

 

「今年中に国際大会の本戦で絶対に戦うという気持ちでやってきました」という言葉通り、11月にはエジプトのシャルム・エル・シェイクで開催されたITFワールドテニスツアー「W15 Sharm El Sheikh 2024」(賞金総額1万5000ドル)の本戦に出場し、国際ランキングを獲得。

 

「一昨年の夏は、3度も救急車で運ばれて、最後まで試合ができずに途中棄権したり、大会の出場を取りやめたり、1つもポイントを取れなくて悔しい思いをしました。昨年は様々な面で成長できたと思います」と、難病と闘っているとは思えないほどの明るく元気な姿で活動報告をしてくれました。

 

昨年から専属の薬剤師さんと契約し、相談をしながら薬のコントロールを行う一方で、運動の前に身体を冷やして体温上昇を抑えるプレクーリングや食事コントロールを取り入れ、きちんと管理するように。そのおかげで倒れることもなくなり、パフォーマンスが向上したと言います。

 

「プロになりこれからという時期に、コロナ禍と病気の発病が重なり、ずっと時が止まっていたように感じていました。ようやく動けるようになった解放感が大きくて、今はいろんなことができていますし、もっとチャレンジしていきたいです」

 

心配していましたが、姫野さんの力強い言葉にこちらも元気をもらいました。最後に2025年の予定と目標をうかがうと次のように語ってくれました。

 

「今後はいろんな国を回る予定ですが、今年は9月頃まで日本で行われる国際大会に出場し、それ以降はヨーロッパを回ります。目標は、シングルスとダブルスの両方で世界ランキングを獲得しランクアップしていくことです。今はそこしか見えていません。そのためには、病気や怪我をしたり、メンタル的に落ち込んだりしていられないので、もっと体力も気力も上げて賞金を獲得し、ひとつでも多くワールドツアーに出場したいと思っています」

 

2025年最初の大会は、3月に京都で開催される「島津全日本室内テニス選手権」に出場予定です。当院のホームページやインスタでも姫野さんの活躍の様子をお伝えしますので、応援よろしくお願いします。

 

姫野さんのメッセージと種子島でのテニスイベントの様子はこちらの動画をご覧ください。