令和6年1月講話 新たな世界へ ―昇龍が如く―

 

明けましておめでとうございます。

みなさんとともに新年の幕開けを迎えることができて、嬉しく思います。

 

暗黒から抜け出し夜明けの年となる2024年。

干支の中で唯一、架空の生き物であり、伝説上の存在である「龍」の年。

 

中国では、龍は麒麟、鳳凰、霊亀(想像上のカメ)とならんで、四種の霊獣の一つで、四種の中で最も力がある動物とされています。荒々しく、力強く、勇ましい、かつ「神秘的」なイメージの架空の生き物です。

 

新たな世界の幕開けを暗示する龍の年であり、

私たちにとって、飛躍の年になる予感がします・・・。

 

離島医療の登竜門である種子島医療を支える私たちは、エネルギーに満ちあふれ、連携と協調のチーム医療で、真摯に患者と向き合い、かつ、たゆまぬ努力に裏打ちされた高度な医療技術を身につけています。私たちは、種子島医療センターを「雲は竜に従い、風は虎に従う」(竜は雲を従えることによって勢いを増し、虎は風を従えることによって速さと威を増す)高いレベルの医療機関へ導く可能性を秘めているのです。

 

新年の抱負として、竜頭蛇尾に終わることなく、また画竜点睛を欠くことなく、龍が水や雲、翼を得るように、私たちの種子島医療を新たな世界へさらに発展させましょう。

 

皆さんの「昇龍が如く」の活躍をおおいに期待しています。

病院長 髙尾 尊身