5月講話  プロフェッショナル ーBe a professionalー

「自分のやることをわかっていて、本当に責任を持って仕事をする人ですね。そして行動に移す人です。考えてばかりいないで、きちんと行動に移す。責任をわかって行動に移すということですね。」
—『プロフェッショナル 仕事の流儀 北村愛子 専門看護師 迷わず走れ、そして飛び込め』 茂木健一郎編 NHK「プロフェッショナル」制作班著

 

有名人でのプロフェッショナルは分かり易いですが、例えばアスリートで最も傑出したプロフェッショナルと言えば、社会的影響も大きい大谷翔平選手が挙げられるでしょう。有言実行は「言うは易く行うは難し」ですが、プロフェッショナルはそれが出来る、あるいは懸命に目指している人ではないでしょうか。

 

私たち身近でのプロフェッショナルはどうでしょうか。そもそも医療従事者は、一般の人たちには出来ない技術の習得を目指してきた訳なので、プロフェッショナルを目指す職業と言えるかも知れません。裏を返せば、患者たちはプロフェッショナルを求めているのです。では、プロフェッショナルを目指す中で、本当のプロフェッショナルになるにはどのような条件が必要なのでしょうか。

 

実を言うとそれぞれの職業の中での本当のプロフェッショナルには同じ必要条件があるようです。冒頭に紹介した言葉こそ、その条件なのです。分かっているようで実行されていない条件が大事なのです。それぞれで思い当たる人がいるかと思います。その人の行動は恐らく冒頭に示した条件をクリアしているのではないでしょうか。それがプロフェッショナルに相応しく映るのです。

 

医療従事者のプロフェッショナルと呼ばれる人は、仕事ができるだけでなく「人格面」においても優れており、常に相手の立場に立って物事が考えられるのが特徴です。努力家で仕事熱心ですが、相手や気分次第で態度がころころ変わらないのもプロフェッショナルの共通点です。目先の利益よりも、医療や社会にどう貢献できるかを基準にして行動するため、まわりの信頼も厚いのです。

 

今日から、あなたもBe a professional!

 

病院長 髙尾 尊身