種子島医療センター

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よくある質問

9月講話  決断のとき ―DX/AI医療の導入を加速―

 

鉄砲伝来を祝う鉄砲祭りが終わり、種子島の夏も終わりが近づいています。そして今、火縄銃に代わるDX/AI(デジタルトランスフォーメーション)の波が種子島にも押し寄せています。

 

DX/AI(デジタル)の波と、変わらない私たちの使命

離島医療にとってデジタル化は幸運の波ではないでしょうか。種子島医療センターでも新たに「DX/AI委員会」を発足し、業務変革に向けた本格的な活動を始めました。デジタルと聞くと、最先端の冷たい機械や、無機質な画面を想像されるかもしれません。しかし、私たちが目指すデジタルの目的は、もっと泥臭く、そして血の通った温かいものです。

 

断らない救急

私たちは日頃から「断らない救急」を掲げ、昼夜や天候を問わず島内の急患を受け入れています。限られた医療資源の中でこの体制を維持し、さらに質を高めていくためには、現場スタッフの負担を減らす工夫が不可欠です。「患者さんと直接関わる以外の業務」をデジタルの力で徹底的に効率化していく。それが、DX委員会の重要なミッションの一つです。

 

なぜ効率化が必要なのか?

それは、患者さんと向き合う時間を一秒でも多く生み出すためです。業務がスリム化され、スタッフの心と時間にゆとりが生まれれば、ベッドサイドで患者さんと会う時間も増え、日々の何気ない会話により深く耳を傾けることができます。ただ病気を治療するだけでなく、患者さんの人生や生活そのものを支える。私が理想とする「しあわせの医療」を真に体現するためには、今やデジタルの力が欠かせないツールとなっているのです。

 

今、多くのDX/AI関連医療機器が登場しています。そのため、まずは本院に必要か否かを検討することから始めます。導入するためには幾つかのハードルがあり、離島医療での実用性と効率性、さらに継続性を兼ね備えたデジタル機器でなくてはなりません。

 

One Crew, One Mission

もちろん、長年慣れ親しんだ業務のやり方を根本から変えることは、現場に少なからず摩擦を生みます。しかし、私たちには「One Crew, One Mission」という強い絆があります。未知の領域へ飛び立つ宇宙船のクルーのように、医師、看護師、リハビリ、検査部門、ME、事務、すべての職種の垣根を越えて一つのチームとなり、互いに教え合いながらこの変革期を乗り越えていけると確信しています。

 

病院長 髙尾 尊身