冬晴れの令和6年1月21日（日）、『ペットと暮らすあなたへ　気をつけてもらいたい“感染症”　～One Health（ワンヘルス）を知ろう～』をテーマに、西之表市民会館で市民公開講座を開催しました。

宮崎県立宮崎病院内科部長兼感染管理科医長 山中篤志先生、西之表保健所所長　亀之園 明先生、エムズ動物病院院長 上妻真知子先生をお招きした講演には、多くの市民が訪れ、会場は満員となりました。

感染症は健康だけでなく命にかかわるだけに、動物による感染症の知識を持つことは、ペットとしあわせに暮らす何よりも大切なことです。

第１部では、それぞれの立場から感染症について講演していただき、亀之園先生からは、鹿児島ではツツガ虫やマダニなどのダニによる感染症が多いことも報告され、人やペットがダニから身を守るための方法などが紹介されました。

山中先生には、ワンヘルスの考え、感染の怖さ、ペットにかまれたり、ひっかかれたりした時の対処法、ペットを飼うときの注意点（ネコは室内飼いする、草むらでの散歩後のイヌはブラッシングする）など、お話いただきました。

第2部のパネルディスカッションでは、当院の髙尾病院長が座長を務め、会場からのさまざまな質問を先生方に答えていただきました。

最後に上妻先生から「動物病院にはペットが病気になったときだけでなく、ペットを飼う前にも相談に来てほしい」とのアドバイスがありました。ペットと飼い主が最後までしあわせに暮らすために、ペットは好みで選ぶのではなく、飼いたい描種や犬種が自分や家族と相性がいいか、自分たちの生活スタイルに適しているかどうかも考慮する必要があるとのことです。

講演とパネルディスカッションを通して、貴重なお話を伺うことができました。

講演いただいた先生方、ご参加いただいた皆さま、講演の準備に携わってくださった皆さまには、この場を借りてお礼申し上げます。