公開講座『人類と感染症の歴史から学ぶ』を開催しました

 

本格的な冬が到来し感染症のシーズンを迎えました。全国的にインフルエンザが流行し、新型コロナウイルス新規感染者も増加傾向となっています。種子島医療センターでは、身近な感染症について知ってもらい、正しく対処し予防していただくため、12月15日(日)に西之表市市民会館で公開講座「人類と感染症の歴史から学ぶ~感染対策の今とこれから~」を開催しました。寒い中、足を運んでくださった皆さま、ありがとうございました。

 

 

 

新型コロナウイルスが猛威を振るったこの数年間、私たちは自主規制を強いられ、暮らし方や働き方といった価値観が変わるなどの大きな影響を受けました。

 

人類は、紀元前のはるか昔から感染症と戦い続けてきました。その過程で少しずつ予防の観念が生まれ、薬の開発が進み、克服し共存してきたという歴史があります。そもそも感染症とはどういうものか、当院の小児科医長である塩川直宏先生が講師を務め、人類との戦いの歴史を紹介し、これからの感染症の対策についてわかりやすく解説。参加者の皆さんは興味深い内容に聞き入っていました。

 

 

小児科医長 塩川先生

薬剤師の濱口さん

感染管理認定看護師の下江さん

 

 

当院では感染制御部を設置し、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師などの多職種がチームとなり感染管理を行っています。今回、ICT(感染制御チーム)のメンバーである感染管理認定看護師の下江理沙さん、安田英佳さん、薬剤師の濱口匠さんも参加し、講座の冒頭、濱口さんから当院で実施している感染対策について説明させていただきました。

 

休憩を挟んで行われた質疑応答では、参加者の皆さんからワクチンに対する不安など、さまざまな質問を受けました。

ワクチンや感染対策に対するさまざまな誤解もありましたが、今もこれからも感染対策の基本は、「手洗い」「マスク(咳エチケット)」「ワクチン」「体調管理」を続けていくことであり、この当たり前のことが高度な対策であることだと締めくくりました。

 

種子島ではインフルエンザ流行が警報レベルとなっています。感染対策の基本を忘れず、自分も家族も感染症から守りましょう。