公開講座『糖尿病について』を開催しました

 

2月11日、今や世界の成人のおよそ10人に1人、日本では5~6人に1人が罹患する国民病である糖尿病をテーマに市民公開講座を開催しました。連休にも関わらず西之表市民会館にはたくさんの方々が訪れ、サテライト会場まで案内する盛況ぶりに島民のみなさまの糖尿病への関心の高さを感じた一日となりました。

 

前半の講座では、糖尿病内科の久保 智科長が糖尿病の現状と怖さを、地頭薗 公宏医長が健診の大切さや血糖コントロール法についてお話し、参加者のみなさんは熱心に聞き入っていました。後半、当院の平園和美副看護部長、早川亜津子リハビリテーション部部長、渡辺祥馬薬剤室主任もパネリストとして参加したパネルディスカッションでは、活発に質疑応答が行われました。

 

 

 

症状が出にくく、視力低下やむくみ、しびれなどを感じた時にはかなり進行しているのが糖尿病です。検査しなくては原因となる高血糖に気づけず、そのまま放置すると神経障害、網膜症、腎症、さらには心筋梗塞、脳卒中、足壊疽などの合併症を招く恐ろしい病気です。

そうならないためにも定期的に健診を受けて早期に発見し、血糖値(HbA1c)が高い場合には、食事療法、運動療法、薬物療法で血糖をコントロールする必要があります。

 

たとえ糖尿病と診断されても怖がる必要はありません。医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士がチームとなってサポートしますので、血糖値が気になったら早めに糖尿病内科を受診してください。