1月朝礼講話―ビジョンとミッション―

 

明けましておめでとうございます。
まず、年末年始の休みの間に勤務された職員の方々へ深く感謝いたします。
さて、正月休みはあっという間に過ぎましたが、新年に向けて大きな希望を胸に抱いている方が多いと思います。

種子島医療センターは種子島の医療の砦として、島民の皆様に更なる安全と安心を提供するという大きな使命を負って今年もスタートします。

 

「人は夢だけではメシすら食えないが、夢がなければメシしか食えない」という言葉があります。

夢とはビジョンです。今年の医療センターのビジョンとミッションを考えてみました。

 

ビジョン(理念)は、病院の理念の中に謳われている「信頼される病院」です。
ただ、「信頼」は時代によって変化します。国際関係においては、国と国との信頼が脆弱になると戦争につながるし、逆に強化すれば平和へと向かいます。医療の世界においても、医療者と患者との間で最も重要なのが信頼関係です。種子島医療センターと島民の間に今存在する信頼関係は、前身の田上病院時代から約半世紀にわたって築き上げてきたものです。しかし、医療者と患者の関係性も時代と共に変化していくものです。この信頼関係をいかに維持し、更に向上させていくかが大きなミッション(課題)です。

 

そこで、新年にあたりミッションを五つにまとめてみました。
①高齢者医療が益々増加し、高齢者を総合的に診療することが求められます。その期待に応える外来・入院治療を目指しましょう。
②「総合案内」の設置により、より良い接遇、特に高齢および難病の患者さんに優しい病院を目指します。
③患者さんおよび家族との絆を深めるため、コミュニケーションの取り方をみんなで工夫しましょう。
④外来の待ち時間を減らすため、夏時間導入などを試みます。
⑤種子島医療センターの特徴をより広く、さらに丁寧に発信します。

 

今年は酉(トリ)年です。青空(夢)へ向けて飛び立つ如く、皆さんにとって飛翔の年になることを期待しますし、私自身もそうありたいと願っています。

 

髙尾 尊身