6月朝礼講話―ハッピーボックスが心の健康を育む―

 

お早うございます。
世界ではテロの恐怖が拡散しています。
テロの報道が連日のように流れていますが、その中の興味深い報道が目につきました。
イギリスのマンチェスター市での爆破テロ後に被害者の救出に協力を申し出た最初の人々の中に、会議のため同市を訪れていた医療従事者がかなりの人数いたそうです。
この話には少し救われた気がしました。日本だったらどうでしょうか。
皆さんも訪れた処、あるいは移動中などに医療が必要な事態に遭遇することがあるかと思います。
その時には率先して申し出て下さい。医療従事者ならば何か貢献できることがあります。

 

平和の中の医療もあれば、戦火の下での医療もあります。
自然に恵まれた種子島で医療を提供できる私たちは「幸運」だと思います。
この種子島で、今から1時間後に打ち上げられる日本版GPS衛星「みちびき」は、平和を導くシンボルとなることを願っています。
私は、平和な環境の下での医療をもっと強く推進し、発信していきたいと考えています。

 

この病院では、患者さんと病院職員の間に多くのドラマが生まれていると思います。
そこで、看護局長に頼んで手作りの「ハッピーボックス」を設置してもらいました。
子供じみたことだとは思わないでください。
是非、職員の皆さんに感動したこと、嬉しくなる話などを積極的に投稿してもらいたいと思います。
感動は「心の健康」を育みます。
「心の健康」は、病院環境を平和にし、かつコミュニケーション能力を高めます。
それが、さらなる医療安全に繋がるのです。

 

ハッピーボックスの活用をよろしくお願いします。

 

髙尾 尊身