12月朝礼講話―私たちの医療を進化させるために―

皆さんはそれぞれの目的をもって離島医療に従事していると思います。
ところで、10年後の医療業務はどうなっていると思いますか。
AI(人工知能)の発達にともない10~20年後の間に約半数の業務の価値が急落あるいは無くなってしまうとの予測があります。
多くの職種が混在した複雑系の医療業務の進化に私たちはもっと関心を払う必要があります。

 

私はこの病院を高度な医療、優れた医療サービスを提供する病院、簡単に言えば、島外からも患者が訪れる病院にしたいと思っています。
離島医療の進化型かもしれません。
これからの医療ビジネスは益々厳しくなってきます。
この様な時にこそ発想の転換、そしてさらなる飛躍を目指すことが大切だと思います。
この病院の診療レベルは高く、検査機器も充実し、職員の意識も高い。
だからこそ、医療サービスとして患者および一般住民への対応や広報活動に発想の転換が必要だと考えています。

 

これから様々なことを実行していきますが、一つお願いがあります。
「病院の改善策を院長には進言しづらい」と言う職員が多いと聞いています。
欧米の会社組織では上司を飛び越して社長に進言することは「direct appeal」と言って当たり前のことです。
あなた方の仕事は社会的な価値観が高く、一人ひとりの熱意が種子島の医療を守り前進させています。
皆さんの改善策を積極的に私へ聞かせて下さい。私の部屋のドアはいつでも開いています。

 

12月は何かと忙しい季節でもあります。
また、外での食事や飲み会も増えるかと思います。
救急医療の世話になる人も増えます。
皆さんは体調を崩さずに診療には万全を期して頂きたいと思います。
そして、さらなる飛躍を目指す2018年(平成30年)を迎えましょう。

 

今月もよろしくお願いします。

 

髙尾 尊身