10月朝礼講話―「半分、青い。」とキラキラ眼鏡―

 

台風24号では多くの職員の協力で何とか最小限の被害で済んだように思います。この病院は若い職員が多いので種子島での災害(とくに台風)対策を今後もよろしくお願いします。また、昨日はノーベル賞・医学生理学賞が本庶佑博士に授与されたニュースが駆け巡りました。今朝は、日本の医療関係機関すべてがこの話題で持ちきりではないかと思います。がん免疫療法に新たな道筋をつけた画期的な研究および治療成果で受賞したことは特筆すべきことです。

 

さて、観ていた方も多いかと思いますが、NHKの朝ドラ「半分、青い」が終了しました。私自身は月1~2回程度しか観ていなかったので、全体の話は分からずじまいでした。ただ、朝ドラのタイトルには妙に惹かれるものがあり、終了とともにちょっと調べてみました。まず、タイトルが句点(句読点)で終わるのは朝ドラ史上初なのだそうです。これが私にとって妙に引きずるきっかけとなった訳です。

 

タイトルは主人公の人生や性格などを抽象的に表現したものだと思います。そう考えると、このタイトルはこの病院にも言えることではないか。あるいは、私を含め職員一人一人に当てはまるのではないか。この病院の職員構成は島外から5割の職員で成り立ち、20~30歳台が5割と、他の病院とは大きく異なっているのです。個性があるとも云えるし、半分、青い病院なのです。そう言えば、この病院のシンボルカラーは青です。

 

もう一つ印象に残った言葉があります。「キラキラ眼鏡」です。この小説も映画化され近日中に封切りだそうです。内容はともかくとして、キラキラ眼鏡をかけると周りが愛に溢れたことばかりに見えるそうです。この眼鏡は誰にでもかけたいと思うとかけられる眼鏡なのです。つまり、心の眼鏡なのですね。偶然の一致なのですが、回復リハビリ病棟では院内デイサービスを「キラキラ」と命名したばかりだそうです。

 

10月はキラキラ眼鏡をかけて患者さんの診療・看護・介護にあたりましょう。
今月もよろしくお願いします。

 

髙尾 尊身