7月朝礼講話―種子島梁山泊―

 

おはようございます。 南九州は大雨が降り続いて災害の懸念が毎日のように報道されています。幸運にも種子島は前線から少し外れているようで雨災害を免れているようです。

 

さて、大学病院脳神経外科からの月~水曜派遣が今月から始まり、週の5日間は鹿児島大学脳神経外科からの非常勤医師派遣で診療可能となります。また、厚生連病院名誉院長の窪薗先生が今月から水・木曜に一般内科を診療して頂くことになりました。

 

私が大学に入学した18歳の頃、今から思えば、実に多くの友人、先輩・後輩らに知己を得たものだと感慨深く思い返しています。中でも私の人生観に大きな影響を与えた先輩の窪園・猿渡・瀬戸山先生らとこの種子島で診療に携わることは予想だに出来なかったことです。実に3年前からの約束が今月から実現することになった訳です。

 

考えてみれば、種子島医療のために、昭和から平成にかけての素晴らしい人材が、続々と本院に集結するようになりました。種子島梁山泊―離島医療編―と言っても過言ではない気がします。梁山泊とは水滸伝の舞台となった島の名前です。この島に時の中国の改革を志す豪傑が集結したことで知られています。現代では、力量を持つ者達が集まっている状況を表わす言葉としても使用されるそうです。種子島から離島医療の改革が始まる、いや、もうすでに始まっているのかも知れません。

 

7月は暑くて湿気の多い日が続き、熱中症が最も多い月でもあります。高齢者の熱中症に十分気を付けて頂きたいと思います。今月もよろしくお願いします。

 

病院長 髙尾 尊身