田上理事長の講話
令和6年9月

誰だって人に優しくされると嬉しいですよね。


例えば、乾杯の挨拶を一緒にしてくれとお願いしたときに、「やってやるでー」とノリノリで引き受けてくれたとき。

例えば、休日や時間外の急な指示にも笑顔で応じてくれたとき。

例えば、診療が立て込んでいる時に、そっと温かいコーヒーを出してくれたとき。

例えば、入院患者をお願いするときに、二つ返事で引き受けてくれたとき。


人からお願いされたときに、“嫌”と言うのは簡単ですが、
自分でも申し訳ないと思いながら頼んでいることに対して、

断られると、とても残念な気持ちになります。

もちろん、出来ないことを出来ないと断るのは仕方ありませんが、

少しの配慮で、快く引き受けてくれるのは、

お願いする方からすれば、とても有難いものです。


仕事が忙しいと、心が殺伐としてくるのは皆同じです。

でも、それで不機嫌になったからといって、忙しさがなくなるわけではありません。

でも、不機嫌のままでいれば、おそらく、あなたには誰も仕事を頼まなくなるでしょう。

それでもいいですか?

誰からも頼られなくなってもいいですか?


人が一番嬉しいときは、他人から頼られるときです。

そして、人の役に立つことで、人にだけでなく自分でも充実感や幸福感が得られます。


有名な心理学者のアルフレッド・アドラーはいいました。

「真の幸福とは他者貢献から得られるものだ」

人のために何かをすることで幸福になれる、という意味です。


私の願いは一つだけ。

職員の皆さん、そして島民の皆さんの幸せです。


忙しい毎日ですが、今月も皆さんと一緒に頑張りたいと思います。



理事長 田上 寛容