田上理事長の講話
令和6年1月

ある看護師が相談に来ました。
「私が、当直のときにだけ、ナースコールがたくさん鳴るんです」
「あなたの時だけですか?」
「ええ。他の人の当直の時に比べて、私が当直の時には、ナースコールがとても多いんです」
「何故だと思いますか?」
「私の当直のときにだけ、患者さんがみな、どうでもいいようなことで私を呼ぶんです。
あまりに忙しかったり、つまらないことで呼ぶので、時に声を荒げたり、そこまでいかなくても、イライラしたりしてしまうんです」
「ずっと、そんなことが続くのですか」
「ええ、何年も悩んでいるんです」
「では伺いますが、あなたはナースコールが自分の時だけ半減するのを望んでいるのですか?」
「えっ……」
「あなたのときだけ、ナースコールが多いんですよね」
「そうです」
「では、あなたは、あなたのときだけ、ナースコールが少ないのを望んでいるのですか?」
「……」
「あなたが優しい人だから、頼みやすい人だから、ナースコールがたくさん鳴るのではないのですか?」
「……」
「最後に聞きます。ナースコールが少ない方がいいですか?」
「多い方がいいです!」


インフルエンザで寝込んでいる間に、年が明けていました。
みなさん体調管理には十分注意してくださいね。
さて、元旦から大きな地震があり、被害の大きさに心痛む日々が続きます。
世界では戦争で苦しんでいる人も多くいることを考えると、私たちが、いつも通り仕事が出来ていることに感謝しなければならないと思います。
皆さんを頼りにしている人は沢山います。
今年も、そんな島の人たちの力になりたいと思います。今年も宜しくお願い申し上げます。